10Gbps光回線が遅い!申し込み前の重要な確認事項とセッティング方法
auひかりの10ギガサービスや、NURO光の新しい上り下り10Gサービスと2018年に入り続々と光回線の高速サービス提供が開始されています。
インターネットにおいて10ギガの速度を体感、実装するには、光回線の契約だけではその速度を体感することは残念ながら出来ません。
多くの人の場合で現在のインターネット環境では1Gbpsの速度で限界が来てしまいます。
それは、パソコンからはじまり、分岐するスイッチングハブやLANケーブルに至るまで規格上の上限値が1Gbpsとなっている為です。
こちらの記事では10ギガ回線の性能を活かして高速でインターネット通信する場合に必要な最低限の準備をわかりやすくお伝えしますので、今後の10ギガサービス契約の参考にして頂ければと思います。
10Gの性能を引き出すにはパソコンから
パソコン単体で10Gの通信速度の性能を発揮してインターネット通信を行う場合はご自身が利用しているパソコンに内臓されているLANカード(ネットワークアダプター)を調べる必要があります。
高性能な最新ゲーミングパソコンなどを利用している場合でも10G通信に必要な
IEEE 802.11an(10GBASE-T)規格のLANカード
を搭載しているパソコンは現時点でも極稀です。ほとんどの場合IEEE802.11ab(1000BASE-T)規格対応(1Gbpsまで)のLANカードが搭載されていますのでこのLANカードを交換する必要があります。
調べる必要がないくらい10G対応のLANカードが搭載されていることは現時点ではないでしょう。
LANカードの調べ方
利用しているOSによって違いがあり、すべてをお伝えする事は出来ませんが、Windowsの場合でお伝えします。
デバイスマネージャーを開きネットワークアダプターを参照します。
こちらのパソコンの場合でKiller E2400 Gigabit Ethernet Controllerと表示されています。これを検索して仕様を確認する事で調べる事が可能です。
またイーサネットの状態を確認することでも現在の接続状態を確認する事が出来ます。
すべて10G対応機器で10Gの規格で通信を行っている場合は10Gbpsと表示されます。
LANカードが10Gに対応してない場合
LANカードが対応していない場合はそのままの状態では10Gbpsの性能を発揮する事が出来ません。
10Gbps対応のLANカードを増設する必要があります。
増設にはPCI Expressスロットが必要でPCI-Express x4以上で動作する空きスロットが必要になります。
PCI Expressはグラフィックボードで利用しますが、グラフィックボードを利用していない場合は概ねのマザーボードで増設可能です。グラフィックボードを利用の場合は他の空きスロットで増設する事になりますが、他の空きスロットがPCI-Express x4で動作するかマザーボードの仕様を確認する必要があります。
10Gbps対応のLANカード
LANカード増設不可能なパソコン
国内大手の家電メーカー製パソコンやノートパソコンの場合はLANカード増設が難しい場合がほとんどです。
その場合の対策としては10Gbps対応LANカード搭載のデスクトップやノートパソコンもありますが、LANカードが増設可能なパソコンを調達し、LANカードを増設した場合が一番ローコストで対応可能かと思います。
LANケーブル
10Gbpsの通信速度に対応する為にはLANケーブルの交換が必要な場合があります。
LANケーブルはカテゴリと呼ばれる規格で分類されています。
カテゴリ | 対応通信速度 | 規格 | 伝送帯域 |
---|---|---|---|
CAT5 | 100Mbps | 10BASE-T 100BASE-T | 100MHz |
CAT5e | 1Gbps | 10BASE-T 100BASE-T 1000BASE-T | 100MHz |
CAT6 | 1Gbps | 10BASE-T 100BASE-T 1000BASE-T 1000BASE-TX | 250MHz |
CAT6A CAT6E | 10Gbps | 10BASE-T 100BASE-T 1000BASE-T 1000BASE-TX 10GBASE-T | 500MHz |
CAT7 | 10Gbps | 10BASE-T 100BASE-T 1000BASE-T 1000BASE-TX 10GBASE-T | 600MHz |
CAT8 | 40Gbps | 100BASE-T 1000BASE-T 1000BASE-TX 10GBASE-T 40GBASE-T | 2000MHz |
概ね1Gbps対応製品ホームゲートウェイなどに付属してくるものはカテゴリ5eのLANケーブルが多く、10Gbpsに対応する為にはカテゴリ6e以上のLANケーブルが必要です。
利用中のLANケーブルのカテゴリの確認方法はLANケーブルのケーブル側面に印字されていますので確認してみてください。
2台のパソコンを利用する場合
新しく提供開始されたホームゲートウェイBL1000HWでは10Gbpsに対応したLANポートが1箇所しかありませんので、10Gbps規格の速度で2台のパソコンを利用したい場合は10GBASE-T規格対応のスイッチングハブが必要になります。
10Gbpsを体感するには
auひかりの10Gサービスが開通し、速度が1Gbps以上速度がでない場合は以上のようなパソコンのLANカードが10Gbpsに対応していない可能性がありますので一度見直してみると良いかもしれません。
最低限LANカードとLANケーブルを交換する事で最大10Gbpsの速度を体感する事ができます。
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