auひかりの料金が高いと感じた時の見直しポイント|料金の基本情報も解説!

auひかり

auひかりの月額料金は、他の光回線と比べて特別に高いわけではありません。ただし、実感としてauひかりの料金を高いと思っている人も多いです。では、なぜそうしたギャップが起こるのでしょうか。

 

この記事では、auひかりの基本情報や、料金を安く抑えるための5つの見直しポイントをご紹介します。料金見直しのコツや現在の支払額と相場の差が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

auひかりの料金の基本情報

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KDDIが提供する「auひかり」は、独自の光ファイバー網を採用しており、安定した通信速度に定評のある光回線です。まずは、auひかりの料金や機能についての基本情報を以下の表でご紹介します。プランによって料金や回線速度は異なりますので、詳細については各項目をご覧ください。

 

なお、料金は全て税込価格で表記しています。

 

基本情報
月額料金戸建て:5,610円
マンション:4,180円
最大回線速度下り・上り:1Gbps
キャンペーン・工事費実質無料
・auスマートバリュー(スマホセット割)
・他社解約違約金還元
工事費用戸建て:41,250円
マンション:33,000円
解約金違約金:7,700~16,500円(2022年6月30日以前)
撤去工事費:31,680円
オプションサービスauひかり電話、auひかりテレビ、セキュリティサービス等

 

初期費用

auひかりの契約時には、新規登録料と開通工事費を含む初期費用が発生します。新規登録料とは初月のみかかる事務手数料のことで、どのプランでも3,300円です。

 

auひかりを利用するためには、光ファイバーを引き込む工事を行わなければなりません。工事費として、戸建ての場合41,250円、マンションの場合は33,000円がかかります。

 

少し高いと思われるかもしれませんが、分割払い期間中は月ごとに工事費と同額の割引が受けられるキャンペーンが実施されているため、実質無料で工事してもらえます。ただし、還元が完了する前に解約すると残りの工事費を請求されるほか、プロバイダによっては戸建てタイプの工事費用が一部利用者負担になることに注意してください。

 

戸建ての月額料金

auひかりを戸建てで利用する場合、最大通信速度が違う「ホーム1ギガ」「ホーム5ギガ」「ホーム10ギガ」の3つのコースから選ぶことが可能。さらに、料金プランも「標準プラン」「ギガ得プラン」「ずっとギガ得プラン」の3種類に分けられます。

 

ネットだけを契約した場合の各プランの月額料金は、以下の通りです。

 

月額料金(ネットのみ契約)
標準プランギガ得プランずっとギガ得プラン
1ギガ6,930円5,720円1年目:5,610円
2年目:5,500円
3年目以降:5,390円
5ギガ7,480円6,270円1年目:5,610円
2年目:5,500円
3年目:5,390円
4年目以降:5,940円
10ギガ8,338円7,128円1年目:6,468円
2年目:6,358円
3年目:6,248円
4年目以降:6,798円

 

「標準プラン」は契約期間に縛りがなく、「ギガ得プラン」と「ずっとギガ得プラン」はそれぞれ2年と3年で自動更新されます。そのため、長く利用するつもりであれば、料金が最もお得になる「ずっとギガ得プラン」がおすすめです。

 

超高速通信プランの「ホーム5ギガ」「ホーム10ギガ」は、1ギガコースの料金に550円もしくは1,408円が上乗せされる形で請求されます。対象エリアが関東の一部に限られるデメリットがあるものの、一般家庭で必要になることはまずありません。

 

マンションの月額料金

auひかりのマンションタイプには、いつでも解約できる「標準プラン」と2年契約・自動更新の「お得プラン」の2プランがあり、さらにマンション設備の種類によってタイプが細かく分かれています。プランとタイプの組み合わせごとに、ネットのみ契約・建物の契約者数が16以上の場合の月額料金を表にまとめると、以下の通りです。

 

マンションの月額料金(ネットのみ・16契約以上)
標準プランお得プラン
タイプG5,390円4,180円
タイプV4,180円4,180円
都市機構4,180円4,180円
都市機構G5,390円4,180円
タイプE3,740円3,740円
タイプF4,290円4,290円
ギガ4,455円4,455円
ミニギガ5,500円5,500円

 

お得プランは厳密には「お得プラン」と「お得プランA」に分かれており、月額料金が標準より安いのは「お得プラン」が利用できる「タイプG」と「都市機構G」のみです。

 

 

お得プランAには、通常月額440円の「おうちトラブルサポート」が無料で付けられ、電気・水道・ガスなどに関する緊急トラブルに専門スタッフが対応してくれます。

 

タイプは建物の設備によって決まるため、利用者自身が決められるのはプランのみです。auひかりを利用したい建物がどのタイプに当てはまるかは、公式サイトの「auひかり マンション」TOPページで確認できます。

 

auひかりと他の光回線の料金を比較!

auひかりの月額料金は、他の光回線と比べて高いのでしょうか。ここでは、プロバイダ料込みの基本料金について、戸建てとマンションの場合でそれぞれ比較してご紹介します。

 

戸建ての場合の料金を比較

戸建てで利用する場合のauひかりと他回線の月額料金については、以下の表を参照してください。

 

各光回線の月額料金(戸建て)
auひかり5,610円
フレッツ光6,820円
ソフトバンク光5,720円
ドコモ光5,720円
NURO光5,200円
ビッグローブ光5,478円
@nifty5,720円

 

上記の通り、戸建てタイプの光回線を利用するには各社平均して5,000~6,500円程度の月額料金がかかります。つまり、5,610円というauひかりの料金は突出して高くも安くもないと言えるでしょう。

 

マンションの場合の料金を比較

では、マンションで利用する場合の月額料金についてはどうでしょうか。戸建てと同様に比較すると、以下の表の通りです。

 

各光回線の月額料金(マンション)
auひかり4,180円
フレッツ光4,125円
ソフトバンク光4,180円
ドコモ光4,400円
NURO光5,200円
ビッグローブ光4,378円
@nifty光4,378円

 

マンションタイプの価格帯は各社4,000~5,500円です。auひかりの料金は4,180円であるため、マンションタイプでも平均的な価格だと言えるでしょう。

 

auひかりの料金見直しポイント

他の光回線と比べて平均的であるにもかかわらず、auひかりの料金が高いと感じる場合は見直しが必要です。auひかりの料金を見直す際には押さえておくべきポイントが5つありますので、それぞれ詳しくご紹介します。

 

【auひかりの料金見直しポイント】
プロバイダ・回線の選択は適切か

契約プランはその時点で一番お得なものになっているか

割引の利用ができているか

不要なオプションは付いていないか

余分な手数料を払っていないか

 

プロバイダ・回線の選択は適切か

auひかりが高いと感じたら、まずは契約しているプロバイダを確認してみてください。auひかりでインターネットを接続する際に利用できるプロバイダは、8社です。どのプロバイダも月額基本料金は同じですが、適用される還元キャンペーンに違いがあるため、実質料金が異なります。

 

各プロバイダの料金・還元額比較(ネット+電話)
実質料金
(戸建て)
実質料金
(マンション)
最大キャッシュバック額受け取り時期(1回目・2回目)
GMOとくとくBB3,297円935円77,000円1年後・2年後
So-net3,875円1,527円76,000円4カ月後・5カ月後
au one net5,390円3,956円10,000円4カ月後
BIGLOBE4,319円2,193円60,000円11カ月後・2年後
DTI4,930円3,110円38,000円14カ月後
ASAHIネット6,444円4,693円24,000円(割引)-
@nifty5,137円3,443円30,000円1年後・2年後
@TCOM4,875円3,027円40,000円7カ月後

 

表を見ると、GMOとくとくBBのキャッシュバック額が最大で、次にSo-netが僅差で続きます。

 

なお、同じプロバイダでも、申込窓口によって最大キャッシュバック額と受け取り時期が異なります。例えば、So-netを代理店のNEXTから申し込むと、76,000円のキャッシュバック(分割1回目)を受け取れるのは4カ月後。一方、フルコミットから申し込むと、キャッシュバック額は63,000円に減りますが、受け取り時期は最短で翌月です。

 

プロバイダ料をMy auの「WEB de 請求書」から確認し、より安く利用できるプロバイダがあれば、変更を検討してみてください。

 

契約プランはその時点で一番お得なものになっているか

auひかりの料金を抑えるためには、現時点の契約プランを確認することも大切です。前述した通り、auひかりの戸建てタイプには「標準プラン」「ギガ得プラン」「ずっとギガ得プラン」 の3種類があります。

 

その中でも「ずっとギガ得プラン」は、3年の契約期間縛りがある代わりに、継続年数に応じて月額料金が110円ずつ引かれていくというメリットがあります。例えば、1年目が5,610円だった場合、3年目以降は220円引かれて5,390円が請求されるというわけです。

 

違約金の発生に注意を払っていればかなりお得に利用できるプランですので、auひかりを長く使い続ける予定であればぜひ利用したいところです。

 

割引の利用ができているか

auひかりでは、各種割引キャンペーン・特典が用意されています。割引をうまく利用すれば、料金を大きく抑えることも可能です。

 

auひかりで実施中の主なキャンペーン
割引額適用条件
初期費用相当額
割引
戸建て:41,250円
マンション:33,000円
・ネット+電話への加入(戸建て)
・ネットへの加入(マンション)
・対象プロバイダとの契約
auスマートバリュー最大1,100円/月・対象のデータ定額サービス・料金プランに加入しているスマホと、auひかり「ネット+電話」をセットで利用
乗りかえスタートサポート最大30,000円・他社からauひかり「ずっとギガ得プラン+電話」に乗りかえ(戸建て)
・他社からauひかり「ネット+電話」に乗りかえ(マンション)
auルーター→auひかり
ピカ得プログラム
戸建て:最大27,984円
マンション:最大10,824円
・au one netとのプロバイダ契約
・「ずっとギガ得プラン(ネット+電話)」への加入(戸建て)
・「お得プラン/お得プランA」への加入(マンション)
・au Wi-Fiルーターが設定されているauスマートバリューグループに追加加入
ネット利用料
最大2カ月無料
最大27,984円・au one netとのプロバイダ契約
・「ずっとギガ得プラン」への加入(戸建て)
・「お得プラン/お得プランA」への加入(マンション)
(2022年8月1日~9月30日)
超高速
スタートプログラム
550円/月・au one netとのプロバイダ契約
・「ホーム5ギガ」または「ホーム10ギガ」で、「ずっとギガ得プラン」への加入

 

初期費用相当額割引キャンペーンを利用すれば、開通工事の費用は実質無料です。ただし、「BIGLOBE」「ASAHIネット」「@nifty」と契約している場合は対象外ですので、注意してください。

 

auスマートバリューは、auのスマホ・携帯電話ユーザーが利用できる、auひかりとのセット割です。同一住所に住む家族、もしくは別住所に住む50歳以上の家族(最大10人)を対象に、auスマホの月額料金から最大1,100円の割引が受けられます。

 

乗りかえスタートサポートは、他社のインターネットやホームルーター・モバイルルーターを解約する際にかかった違約金を30,000円まで負担してくれるキャンペーンです。

 

ほかにも、幅広い契約者に向けたキャンペーンが実施されています。適用条件や申し込み方法を確認して、auひかりを現状よりもお得に利用しましょう。

 

不要なオプションは付いていないか

auひかりでは、さまざまな有料オプションを利用できます。人によっては全く使わないサービスもあるため、契約後は定期的に見直すのがおすすめです。

 

有料オプション一覧
基本料金
auひかり電話550円
auひかりテレビジャンルパック:1,628円
オールジャンルパック:2,728円+550円(セットトップボックス)
au HOME539円
安心ネットフィルター209円
かけつけ設定サポート有線:7,480円
宅内LAN機器:10,450円
おうちトラブルサポート440円
無線LAN機器レンタル550円

 

一つひとつの料金はそれほど高額ではありませんが、毎月支払えば出費がかさんでいきます。My auや電話で加入状況を確認し、不要なオプションは解約してください。

 

My auにログインして解約する際は、「解約申込」から該当オプションを選択して申請します。WEBなら24時間手続きできるのが便利です。電話で解約する際は、9時~20時にKDDIお客さまセンターに連絡してください。機器をレンタルしていた場合、問い合わせ後に送られてくる着払い伝票で返却しなければなりません。

 

注意が必要なのは、auひかり電話を解約するとauスマートバリューの割引も取り消しになることです。現在の電話オプション料金と割引料金を比べて、お得なほうを選びましょう。

 

 

余分な手数料を払っていないか

auひかりの料金が高くなっている時は、月額料金の支払い時に余計な手数料がかかっている可能性もあります。auひかりの支払い方法は、「クレジットカード」「口座振替」「コンビニ払い」の3つ。指定口座から毎月自動で引き落とされる口座振替の場合、プロバイダによっては支払い時に手数料がかかることに注意が必要です。

 

振替手数料が発生するプロバイダは「So-Net」「BIGLOBE」「@nifty」の3つで、月ごとに220円かかります。また、コンビニ払いでもストアや振込額に応じて、66~550円の手数料を払わなければいけません。

 

WEBや電話、au Style/auショップで変更手続きができますので、少しでも月々の料金を安くしたい方は、手数料がかからないクレジットカード支払いに変えるのが賢明です。

 

高くても滞納しないように注意しよう

auひかりの料金は、継続して支払うには高いと感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、料金を滞納してしまうと、当然ながらリスクが発生するので要注意。特に大きなリスクとして、滞納から約1カ月でインターネットが利用できなくなることが挙げられます。

 

利用停止後、さらに約1カ月滞納し続けると強制的に解約となり、延滞金が発生します。解約時期によっては、違約金や工事費の残額も支払うことになり、結果として余計な出費が大きくなります。最終的には法的措置に発展するため、滞納しないよう細心の注意を払わなければいけません。

 

仮に滞納してしまった場合は、早めに支払うのが得策です。滞納通知から1カ月の期限内に「コンビニ払い」か「Pay-easy」で支払えば、特にペナルティは課されません。インターネットが停止されてからも滞納分を支払うことで、当日か翌日には利用できるようになります。

 

まとめ

auひかりをなるべく安く利用するためには、毎月の料金を隅々まで見直すことが重要です。公式サイトの料金表と実際の請求額に差がある場合は、お得なプランやキャンペーンを活用できているか早めにチェックしてください。また、プロバイダやオプション、手数料が原因で余計な費用がかかっている可能性も考えられます。

料金を見直した上で契約の変更・解除を行いたい場合には、契約期間をよく確認して違約金が発生しないようすることも大切です。最適なプランや支払い方法を選び、他社と比べて良心的な料金でインターネットを利用してみてはいかがでしょうか。